ヒトって眠らないといけないの?睡眠って一体ナニ?

睡眠というと誰しもが毎日行う行為で、当たり前すぎて深く考えたことがない方も多いことでしょう。実際に睡眠のメカニズムが明らかになってきたのは最近の話で、これまでは謎に包まれている分野でした。

ところで人はなぜ眠るのでしょうか?

睡眠のメカニズム

私たちは毎日ほぼ同じ時間になったら眠り、同じ時間になったら目を覚まします。このような規則正しい睡眠リズムは疲労による『睡眠欲求』と体内時計によってコントロールされた『覚醒力』のバランスによって決められています。

睡眠中は、身体の機能が全て休息しているわけではなく、自律神経やホルモンなど様々な整体機能は機能し続けているのです。

このことが明らかになったのは意外と最近で、これまでは脳全体の機能低下と考えられていましたが、最近になって脳幹下部の神経細胞によって起こる神経活動であると考えられるようになりました。神経伝達物質であるセロトニンが睡眠の開始および徐波睡眠の調節を行い、ノルエピネフリンがレム睡眠を調節して覚醒を促す作用があります。

睡眠の役割

睡眠のもつ役割は?と聞かれると、脳や身体の休息という答えが一番挙げられます。しかし、そのほかにも役割はあることを知っていますか?

①脳と身体の休息 ②記憶の定着 ③ホルモンの分泌 ④脳の老廃物の代謝 ⑤免疫系の調整 と5つの役割があるとされています。この内のどれか一つでも欠けたと考えたら、当然体調に大きな影響を与えそうですよね。睡眠はその日の疲れを回復させるだけではなく、明日の身体の準備とも言えるでしょう。

まとめ

『寝ている暇があったら〇〇』と言われたことがあるのですが、睡眠を甘く見てはいけないのが、睡眠を調べれば調べるほど明らかですよね。

日本は世界的に見ても睡眠時間が短く、世界ワーストです。

睡眠に対する見方が変わっていくことで、うつ病やその他の疾患の予防にもつながります。

これからの睡眠に対する意識の変化を期待したいと思います。